コンサルタントが使う問題解決の武器「仮説思考」


仮説思考とは、今保有している情報や把握している状況をベースに、仮の結論(=仮設)を構築した上で、それに基づいた検証、そして軌道修正を行う思考法の事を呼びます。

仮説を構築する事によって収集すべきデータ等のあたりを付ける事が出来る為、効率良く課題解決に着手することが出来ます。

勘違いされがちなのですが、最初に構築する仮設は間違っていても問題ありません。なぜならば、一度の仮説構築で正解を導き出す事をそもそも目的としていない為です。仮説の検証をスピーディに行い、課題解決の足掛かりにする事が目的となります。重要な事は早いスピードで『仮説設定→検証→修正』のPDCAを回す事です。

筋の良い仮説を設定するには、経験と知識量が必要になります。コンサルティングファームのマネージャーやパートナークラスの方が非常に筋の良い仮設を構築する事が出来るのはその為です。業務の中で常に意識していく事で仮説構築力を高めていきましょう。

 

仮説思考の取組み手順

まずは今置かれている状況を調べる必要があります。このフェーズでは必要な詳細データ等は収集しません。

状況をある程度調べた上で、課題のボトルネックとなっている事象について考えていきます。そして次に仮説を構築します。前の項目でお伝えした通り、ここで構築する仮説は最初から正しい必要はありません、あくまでも「仮」ですのであくまでも筋の良い仮説を構築する事を意識します。

そして次に構築した仮説に基づいてプランを実行し、そして実行結果を分析し仮説が正しかったか否かを検証します。検証結果と当初想定していた結果との乖離を調べ、間違っていた際は随時軌道の修正を行います。このプロセスを早いPDCAで回し、課題解決に取り組んでいきます。

 

なぜコンサルタントは仮説思考を行うのか

世の中には様々な情報が溢れ返っています。そして日々物凄いスピードでビジネスの潮流も変化を続けています。このような現状において、全ての情報を収集した上で課題解決に取り組むのは現実的には不可能です。よって、コンサルタントはこの仮説思考を用いてPDCAを回し、可能な限り効率良くスピーディに課題解決を行っていくのです。

So What(だから何なのか?)と問い続ける

仮説思考において重要なのは、仮設に対して問い続ける事です。コンサルティングファームでは仮設を深堀する際に「So What(だから何なのか?)」というフレーズを使います。(実際にこの言い方をするかは人に大きく依存します)

この問いをする事によって抽象的な事象をより具体的に落とし込み、行動に移せるレベルまで落とし込む事を目的としています。

例えば、「(飲食店の)売上が昨年に比べて悪い」という事象について考える事にします。

「売上が悪い」といきなり言われても、何がなんだか分かりません。よって、この事象に対して、「So What(だから何なのか?)」と問う訳です。そこからまた改めて「So What(だから何なのか?)」を繰り返すことによって、仮設の構築に繋げていきます。

「売上が昨年に比べて悪い」→「売上が悪い理由を調べる必要がある」→「外部要因の可能性がある」→「隣に同業の大人気のチェーン店(ライバル店)がオープンしていた」→「ライバル店に客が流れている可能性がある」と深堀出来るかもしれません。

今回のこの例では、「隣にライバル店がオープンしており、そちらに客が流れている為に昨年に比べて売上が悪い」という仮説を構築する事が出来ました。

ここまで仮設を構築出来れば、次はライバル店の優位性を調べるかもしれませんし、自店舗に問題がある可能性を調べるかもしれません。

つまり、「So What(だから何なのか?)」を繰り返した事によって具体的行動に移れるレベルまで落とし込む事が出来ました。

仮説の構築では実際に行動に移せるレベルまで具体性を高める事を意識して、とにかく練習を繰り返してみて下さい。

 

遅い100点よりも、早い70点

これはコンサルティングファームのみならず、事業会社でも良く言われる事です。そして特に仮説構築のフェーズではこの考え方は非常に重要です。

先の項目でも記載しましたが、仮説構築・軌道修正はスピードが命であり、かつ、最初に設定する仮説は正しくなくても問題ありません。理由としては、ビジネスの世界には100点は存在しない為です。基本的には何事も取り組んで結果を見てみないと分かりません。

仮説の構築に時間を掛けすぎて実行のタイミングを逃してしまっては意味がありません。

よって何かしらの課題に対して、100点よりも70点、とにかく筋の良いと思われる仮説を構築して実行に移す事が重要になります。

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