ゼロベース思考とは


ゼロベース思考とは、そのままの意味にはなりますが、「今保有している知識や常識等の情報を無いもの(ゼロ)として、ベース (素地)が無い状況から思考を始める事」を指します。

恐らく、当コラムをご覧になっている方も経験があるかと思いますが、何か物事を考える時には、我々は今持っている情報や常識を元に考えてしまう傾向にあります。しかし、こういったこれまでの知識に捕らわれた考え方だと、上手くいかない事、抜本的な解決方法が浮かばない事も多いかと思います。

そういった時にコンサルタントは意識して「ゼロベース」で物事を考えます。世間の常識や、これまでの知識に依らずに物事を考える事で、新しいアイデアを創造し易くなるのです。

コンサルティングファーム(勿論一般事業でも実施している企業もあります)では何か新しい事を取り組もうとする時や改善しようという際のミーティングでは、「ゼロベースで」といったフレーズや「アイデアベースですが」といった言い回しを頻繁に耳にします。世間一般の常識に照らし合わせて良いアイデアを出すのではなく、その課題に対して最良だと思われるアイデアを出す為にはゼロベースで考える方が良い為、この思考法が取り入れられています。

 

どのような時にゼロベース思考をするのか

コンサルティングファームでのミーティング、特に最初の方針を策定する際は基本的にゼロベースで会話が進んでいきます。また、こういったミーティング以外の場でも、考えに煮詰まった時には原点に立ち戻るという意味でゼロベース思考を用います。

コンサルティングファーム以外でも非常に有効な手段

ある事業会社では「出来ない理由を考えるな」というフレーズが使われていると聞きますが、これもゼロベース思考の一つです。部下からの報告に対して、「●●という理由で出来ません、ではなくてどうやったら出来るかを考えて下さい」といったフレーズで使われます。

具体的には、ミーティングの場で「納期が来週の月曜日だから出来ません」と発言するのではなく、「納期が来週の月曜日なのでこれまでのやり方では間に合いません、何か出来る方法を一緒に考えて下さい(アドバイスを下さい)」と発言するのがゼロベース思考です。(※アドバイスを下さいというのではなく、一度自分で考えてからその意見に対して意見を求めるというのが良い相談の形ですが、そこは当コラムの本質ではないので割愛します)

いきなりゼロベースで考えようと言われても難しいかと思いますので、良く使われてる考え方を何点か記載します。

・達成しなければならない目標を元にそれを達成する事が出来る方法をブレスト(ブレーンストーミング)してみる

・視点を変えてみる(男性→女性、サービス提供者→利用者)

等が挙げられます。

 

ゼロベース思考の成功例

この項目では当コラムの担当者が思うゼロベース思考の成功例について記載していきます。

(今回はAmazon.comについて記載しますが、もちろん創業者から直接聞いた訳ではありませんので参考までに御覧ください。)

Amazon.comの成功

まだ世の中の一般消費者の中ではECに対してそこまで期待が大きくない1994年頃の事です。Amazon.comの創業者(ジェフ・ベゾス氏)は電子商取引(EC)に関するレポートを読むと、年間成長率予測が2,300%という数字に目がいきました。

彼自身もECが成長する事を確信し、自身のECサイトを開設し、5つの商品を販売する事を決めます。そして、その5つの中に書籍が含まれていました。今でこそECで書籍を購入するのはごく当たり前の事になりましたが、当時は勿論そうではありませんでした。

しかし創業者(ジェフ・ベゾス氏)はゼロベース思考により、インターネットの発達、ビジネスの潮流そして使用者目線の利便性等を鑑みた時に、近い将来書籍はインターネット上での販売が主流になるだろうと考えていたのです。

このゼロベース思考により、ご存知の通りAmazon.comは大成功。

当コラム作成当時では数少ない時価総額1兆ドル越えの世界最大規模の企業に成長することになったのです。

 

ゼロベース思考を身に付ける方法

ゼロベース思考は一朝一夕で身に着けられるものではなく、日々の訓練によって身に着けられる物です。

どのように訓練すればよいかと言えば、日々目にするニュース等の事象について自分の頭で考えてみるもの一つの方法でしょう。

現役コンサルタントの方に伺った方法としては、紙とペンを用意し、とにかくある事象について自分の考えを書き出してみるという物です。綺麗に書く必要はありません、とにかくゼロベースで考えた事を書き出してみて下さい。

以下に例題を載せますので、お時間ある際に訓練してみて下さい。

・日本で満員電車をなくすにはどうしたら良いか

・日本の10代~20代の方に再びCDを購入してもらうにはどうしたら良いか

・日本で犬猫の殺処分を年間0匹にする為にはどうしたら良いか

・次のオリンピックでお手玉を正式種目にするにはどうしたら良いか

少し現実味の無い例も含まれていますが、思考法の練習として是非取り組んでみてください。

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