戦略コンサルタントの仕事内容

コンサルタントの中でも、所謂戦略の立案や策定などの上流フェーズを行うコンサルタントは戦略コンサルタントと呼ばれます。また、人によっては戦略系コンサルティングファームに在籍している達の事を指して戦略コンサルタントと呼ぶおこともあります。

戦略コンサルタントはクライアントの抱える課題の解決に向けて、戦略の策定から、業務・組織改革、M&A、新規事業立ち上げ等のコンサルティングを提供しています。また、ここ数年では戦略コンサルタント、戦略系コンサルティングファームでも現場フォロー、つまり具体的な実行までを支援する事も多くなってきている事も特徴の一つとして挙げられます。

戦略コンサルタントは、事業戦略といった企業経営の中でも重要な部分を手掛けるという特性上、大手企業の経営層とのやりとりも多くなってきます。

コンサルティングファームへ支払うフィーが非常に高額になるため、基本的にはクライアントは大手の企業となります。もちろん案件によって金額は異なりますが、外資系戦略コンサルティングファームに依頼した場合、1か月のプロジェクトに4名程のアサインで2,000万円~3,000万円程度が相場となります。

また、仕事内容についてはコンサルタントの役職(職位)により大きく異なります。

参考までに以下に記載しますので御覧下さい。

※ファームによって役職(職位)の名称は変わりますので、ご注意下さい。

 

アナリスト

新卒でコンサルティングファームに入社する方は基本的にアナリストのポジションになります。入社後はまずロジカルシンキングやドキュメンテーションのスキルを伸ばす為の研修・トレーニングを行い、研修を終えるとそれぞれの適性や希望に合わせたプロジェクトにアサインされます。

プロジェクトでは主に議事録の作成、資料の作成、必要な情報の収集、データの分析、先輩コンサルタントのサポートについてクライアントへのインタビュー等を実施します。経営コンサルタントという名前から想像すると少し泥臭い業務になりますが、一人前のコンサルタントになる為に非常に重要です。また、アナリストの方が収集した情報をベースに職位が上の方達が物事を進めていく事になりますので、この情報収集の筋が悪いとプロジェクトが上手く進みません。

また、アナリストには積極的な発言・行動が求められます。新人とはいえチームの一員です。チームの会議で発言をしないアナリストに対して「お前は何の為にそこに座っているのか」という厳しい発言が飛ぶこともあります。新人であろうとチームの一員、会議の出席者である以上「バリューの発揮」が求められる訳です。

 

コンサルタント

アサインされたプロジェクトの実務部分を担当するのがコンサルタントです。アナリストが収集してきた情報等をベースに基本的には課題解決の方向性等を決めていきます。勿論、全てを自分で決める訳ではなく、状況に応じて上司にあたるマネージャーやその他のメンバーと相談をしながらプロジェクトを推進していきます。課題解決の筋が良くない場合等はマネージャーと相談した内容を元に随時手法を検討し直します。

プロジェクトの推進役としてチームの中心となる為、高いパフォーマンスは勿論のこと、セルフマネジメント能力も必要となります。自らを律することが出来なければ長時間労働に陥ったり、納期に間に合わなくなる等の問題が発生します。

コンサルタント職の方は社会人の基本ともいわれる「ホウレンソウ」を高いレベルで行い、マネージャー等、周囲のメンバーを巻き込みながら業務を遂行することが重要になります。

 

マネージャー

コンサルタントを取りまとめ、プロジェクトの遂行責任を持つのがマネージャーです。

マネージャーになると、アナリスト・コンサルタントとは業務の内容が大きく変わってきます。職位名の通りにはなりますが、マネジメント能力が求められるようになります。

マネージャーの業務内容を大きく3つに分けるとすれば、「クライアントとの折衝」「プロジェクト全体の管理」「人員・コスト管理」となります。

クライアントと折衝方向性等を折衝するのは基本的にはマネージャーになります。プロジェクトの方向性を定めた上で、チームメンバーのスキルや適性に応じてどのような業務を任せるのかを考え、割り振ります。そしてプロジェクトが進む間は都度メンバーとディスカッションを行いながらプロジェクト完遂に向けて軌道の修正を行っていきます。そしてマネージャーはプロジェクトが黒字になるように全体を調整しなければなりません。チームメンバーが過剰労働によって体調を崩す等があってはなりませんので、通常の事業会社同様、メンバーの体調・メンタル管理等も重要になります。

また、マネージャークラスになるとクライアントとの会食も増えてきます。こういった場所でのクライアントとのリレーションの構築はプロジェクトを上手く遂行するのにも重要になってきます。

その他、マネージャーポジションになると社内での研修・トレーニングの講師等も行うようになってきますので、プロジェクトにのみ集中すれば良いということではなくなってきます。

 

パートナー

パートナーは職位名の通り、ファームの共同経営者です。

彼らの業務は大きく2つに分けられます。1つ目は「プロジェクトの受注」です。プロジェクトの受注方法は人により様々になりますが、個人的な人脈を活用する方もいれば、書籍の出版や講演会への登壇などもあります。その他にも多くはありませんが、テレビなどのメディアへの露出を増やしていく方もいらっしゃいます。そういった方法で繋がったクライアントに対して企画書を作成してプレゼンテーションを行い、受注に繋げていきます。

そして2つ目はファームの経営となります。この役割に関しては一般事業会社の社長・役員と似たものがあります。現在の経済状況やビジネスの潮流を読み、今後どのような領域に手を広げていくのか、もしくは既存の領域に注力していくのか等を決めていきます。またその他、外資系等を始めとする複数の国にオフィスがある場合は、海外オフィスとやりとりを行ったり、ファームの人材育成の方法を検討したり等、本当に幅広い業務を担当します。

そして、パートナー職の経験者は口をそろえて「コンサルティングの本当の面白さはパートナーになって初めて分かった」と仰います。ファームの中でもパートナーになれるのはごく一部であり、優秀な人材が結集しているコンサルティングファームの中で頭一つ抜きんでるのは非常に狭き門となっています。しかし、このポジションには他のポジションにはない大きな魅力があるため、目指して挑戦する方も多いです。
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