コンサルティング業界の採用動向


当コラムでは、コンサルティング業界の現在の採用動向について纏めました。ファームの種類によって異なる点もありますので、まずは全体を把握する為にも是非ご覧下さい。

 

戦略系コンサルティングファーム

戦略系コンサルティングファームについては、数年前から採用人数についてはあまり増減が無いものの、現在も積極採用中です。恐らく、当コラムをご覧になっている皆様はご存知かとは思いますが、はっきり申し上げて非常に狭き門です。

コンサルティングファームでの就業経験は必須ではありませんので、事業会社からの採用、所謂ポテンシャル採用も行っています。しかし一つの基準として、世間で言われるレベルの高学歴であることに加えある程度の英語力は最低条件にはなってきます。そのような方々が集まる中で、自分が優秀であると面接官に認めさせる必要があるため、先に述べた通り非常に狭き門となっている訳です。

第二新卒層に関して言えば、これまで採用活動をしていなかったファームが採用活動を開始する等、業界全体としても採用に積極的と言えるでしょう。

ちなみに、採用企業サイドからすると20代後半~30代半ばまでの層がメインターゲットとなっています。基本的に戦略コンサルティングファームは少数精鋭ではありますが、業績的な観点で好調なファームが多い為、それに伴って採用人数自体が増えてきています。採用基準は依然として高い基準に留まってはいるものの、ファームが注力している業界に対する知見をお持ちの方であれば過去に比べると機会は広がっているでしょう。

30代半ば以降になってくると、これまで従来の採用基準と同様ではありますが深い知見をお持ちの方を採用する傾向にあります。また、RPAやIoT 、AI等の最近話題の新技術に関する知見・経験をお持ちの方に対するニーズは非常に高まってきています。

業界別で見ていくと、勿論ファームによって多少差はあるものの、官公庁やIT、その他には自動車をはじめとする製造業や、医療・ヘルスケア、金融系、商社など、幅広い業界出身者の方を求めています。

求められる専門性としては前述の業界同様非常に幅広いものとなっています。戦略系コンサルティングでも最近では実行支援も増えており、SCM 、CRM、生産管理、営業などの領域における高い専門性をお持ちの方への採用ニーズが高まってきています。

また、戦略立案の段階からIT領域の知見が活きるプロジェクトも増加傾向にあるため、デジタル系(データ分析、WEBマーケティング等)や、IT(アプリケーション側・インフラ側共に)の深い知見をお持ちの方ニーズが高まっています。

 

総合系コンサルティングファーム

総合系コンサルティングファームについては、戦略系コンサルティングファームに比べると門戸は広くなっています。多くのファームでは第二新卒層を対象にしたポテンシャル採用を行っています。

ただ、完全なポテンシャル採用よりは、業界や職種に関する知見を持っている方が有利になっている現状があります。インダストリーに関して言うと、製造業界、金融業界、医療・ヘルスケア業界、エネルギー業界等の幅広く採用ニーズがあります。また、業務の経験で言えばM&A 、Technology、SCM、CRM、組織人事などに携わった経験をお持ちの方を採用する傾向にあります。

コンサルティングファームでの経験が無い方であれば、勿論ファーム毎に多少差はありますが、20代半ば~30代半ば位までが採用ターゲットとなっています。

20代後半くらいまでの方であれば、所謂ポテンシャルを重視した採用選考を行う為、業界に対する知見やこれまでの実績等はそこまで重視されません。企業準備や面接対策などを行う事で総合系コンサルティングファームへの転職は十分可能です。

しかし、30代の方であれば、業界に対する知見や実績などのご経験が重要になってきますが、インダストリー別の採用も行っているファームも少なくない為、採用可能性のあるポジションは数多くあります。

総合系コンサルティングファームが手掛けるプロジェクトに関して言えば、国内外問わず、所謂大手企業が多くなっています。海外進出の支援などの案件も増えてきている為、英語力がある方に関しては、アピールポイントの一つになってきます。

総合系コンサルティングファームのその後のキャリアとしては、事業会社での経営企画やマーケティング職のポジションが高い人気を誇っています。また、大手企業だけでなく、ベンチャー企業や、ファンドなどへの転職も良く見られるキャリアの一つとして挙げられます。

 

IT系コンサルティングファーム

IT系コンサルティングについては、引き続き高い採用意欲が継続しています。

今年のトレンドは、「AI・RPA」がキーワードとなっており、昨今、話題となっている人工知能(AI)やRPAを活用したホワイトカラー効率化・自動化をテーマとした業務革新プロジェクトなどの案件が激増しており、業務IT領域での「AI・RPA」案件を多く手掛け始めている印象です。特に、金融、製造、エネルギー、サービス業界などを中心にAI・RPAの導入が進んでいる傾向が強いです。国内大手金融機関などでは、経理・ 財務業務にRPAを活用し、会計伝票の起票・照合や日次会計レポートの作成で効率化を進めるなど、経営課題を解決する手段にAI・RPAが利用されているのが今年のトレンドです。

「業務コンサル、ITコンサル、SE」経験がある方には、新しいキャリアを手に入れることが出来る1年になるでしょう。さらに、今後のトレンドとなるAI・RPAの経験が出来るのも魅力となります。

 

ブティック系コンサルティングファーム

特定の業界・領域に特化しているファームの事をブティック系コンサルティングファームと呼びます。その中でも代表的な組織人事系のファームについてご紹介します。

組織人事系コンサルティングファーム

外資系のブティック系コンサルティングファームではコンサルティング業務のニーズに合わせて、様々なコンサルティングファームで未経験者の中途採用を行っています。

採用の要件としては、他の総合系コンサルティングファームと大差は無く、基本的にはポテンシャル採用になります。最近では、人材育成や組織構築などの案件に合わせて、HRTechの領域にも手を広げていますのでSIerでの就業経験者も採用ターゲットとなってきています。また、先に述べた通り基本的にはポテンシャル採用になりますので様々な領域の方が採用されています。例えば、人事の経験者は勿論のこと、英語力がある方や企画業務の経験なども積極的に採用されています。

税理士事務所や会計事務所系のコンサルティングファームにおいても組織人事系プロジェクトのニーズが増えております。元々は人事組織のコンサルティング業務経験者が担当していたケースが多いのですが、最近のニーズの高まりを見て組織人事専門の部隊を立ち上げているファームも珍しくありません。よって、人事系業務の経験者は優遇される可能性が非常に高いです。

また、最近では転職エージェント(人材紹介会社)での就業経験者も各社積極採用しております。転職エージェントはRPO(採用業務アウトソーシング)などの新サービスを展開しており、また先に記載したようなHRTechの最新事情にも明るい方が多い為、年齢を問わず幅広い層がターゲットとなります。

財務アドバイザリー系コンサルティングファーム 採用動向

BIG4を中心とする大手財務コンサルティングファームについては、全体的に高い採用意欲が継続しています。

顕著な動きとしては、従前から採用意欲が高いコーポレイトファイナンス、バリュエーション、トランザクションサービスに加えて、M&A戦略、PMI関連のポジションでコンサルティングファーム出身者を求める動きが高まっています。また、業界別の専門チームを立ち上げる動きも出てきており、金融業界や商社業界、エネルギー業界等、ヘルスケア業界を中心に、特定業界のM&A経験が豊富な方へのニーズが高まっています。

BIG4以外の中堅の財務コンサルティングファームでは、中堅・中小企業の再生案件はもちろん、事業承継や組織再編に伴う中堅・中小企業のM&Aのニーズが高まっており、会計士資格経験者や銀行出身者を求める企業が多数出ております。その他、コンサルティングファームではありませんが、プライベートエクイティファンドについても、複数の大手~中堅ファンドで若手の募集が出ており、戦略コンサルティング経験者やM&Aアドバイザリー経験者、事業再生コンサルティング経験者を積極的に採用しています。

 

ポストコンサル系

転職市場は2008年のリーマンショック以降徐々に回復しており、ご存知の通り現在は求職者有利の売り手市場と言われる程となっています。

この好景気に関してはオリンピックまでとする考え方が多い為、転職するタイミングとしては2018年の今は非常に良いと言えるでしょう。企業の採用活動はいつ止まるか分かりませんので、常に情報に高いアンテナを張っておく必要がありますので、担当のコンサルタントと密に連絡を取っておきましょう。

ポストコンサルの採用ニーズとしては様々あり、世間ではプラチナチケットと呼ぶ方もいます。戦略系コンサルティングファームでの就業経験者に対しては事業会社の幹部候補、経営企画、PEファンドの人気が高いです。事業会社への転職に関して言うと、最近ではインターネット系・WEB系の企業でのニーズが非常に高まってきています。スピード感の非常に速い業界な為、どんどん新しい技術、そして課題が出てきます。そういった時に対峙したことのない課題に対して論理的思考を持って課題解決していく事ができるコンサルティングファーム就業経験者は非常に市場価値が高いと言えるでしょう。また、最近では医療業界や製造業でも積極的に採用を行っています。IT系のコンサルティングファーム就業経験者はWEB系企業の経営企画や、大手事業会社のIT企画などへの転職も多く見られます。

また、全ての業界に言えますが、ビジネスレベルの英語力をお持ちの方であれば、外資系企業への道も拓けている為、選択肢の幅が広がるでしょう。

 

第二新卒

他の業界同様、コンサルティングファームでも第二新卒層を積極的に採用しています。所謂ポテンシャル採用になりますので、バックグラウンドは問われません。

コンサル業界では案件の増加を背景に増員採用を行っている為、第二新卒層をメインターゲットとしているファームも珍しくありません。また、コンサル業界だけでなく、あらゆる業界で第二新卒層の採用を積極的に行っています。ビジネスマナーを身に着けている点やまだ会社に染まっていないという観点から新卒採用よりもリスクが無いと考えている企業もあります。

異業界や経験したことの無い業種へ挑戦するには良いタイミングかもしれませんね。

 

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